こんにちは。横浜元町パーソナルトレーニングジムF-BUILDの藤本です。
いつもブログをご覧頂き、ありがとうございます。
本日も歩行についてお話しさせて頂きます。
前回、歩くという事は平衡(バランス)が失われたり、もとに戻ったりする現象が規則的に反復して起こるという事はお伝えさせて頂きました。
まだ読んでいない方はコチラからどうぞ。
ー歩行①-
歩行周期
歩行周期は、立脚相と遊脚相に分けられます。
立脚相は足が接地している期間。
遊脚相は地面から離れている期間です。
そして、両者の移行時期に両側の足が接地している期間があり、これを同時定着時期と言います。
この3つについて細かく観ていきましょう。
立脚相
地面に着いているいる脚で、次の5つの要素から構成されます。
①踵接地:踵が地面に接地する時期。
②足底接地:足底全体が地面に接地する時期。
③立脚中期:体幹の直下で足底全体が地面に接地する時期。
④踵離地:踵が地面から離れる時期。
⑤趾(指)離地:足尖離地ともいい、趾(指)が地面から離れる時期。
立脚相の前半(踵接地から立脚中期)・・・遊脚相で失われた身体平衡をもとに戻そうとする時期(抑制期)
後半(立脚中期から趾(指)離地) ・・・地面を蹴って推進力がかかる時期(推進期)
踵接地から趾(指)離地を合わせて踏み切り期または蹴り出し期といいます。
自然歩行では、立脚相は歩行周期のうちの60%の時間を占めています。
遊脚相
趾(指)が地面を離れて振り出されている側の脚で、次の3つの要素からなります。
①加速期:脚が体幹の後方にある時期。
②遊脚中期:脚が体幹の直下にある時期。
③減速期:脚が体幹の前方にある時期。
自然歩行では、遊脚相は歩行周期の40%に相当。
遊脚相よりも立脚相の方が時間的に長い。
同時定着時期
脚が地面に着いて体重を支持する時、片脚で支持する時期と、両脚で支持する時期とがあります。
両脚で支持する時期は立脚相と遊脚相の移行期にあり、これを同時定着時期といいます。
同時定着時期は、両脚支持期、両側支持期あるいは二重支持期とも呼ばれます。
自然歩行では同時定着期は歩行周期に10%ずつ2回、合計20%。
歩行速度が速くなると立脚相と同時定着時期の占める比率が減少し、遊脚相の比率が増加する。
ちなみに走行(走る)では、同時定着時期は無くなります。
まとめ
如何だったでしょうか?
専門用語も含んでおりますので、解りにくかったかもしれませんが、これだけでも頭に入れると歩き方が変わります。
一歩前に出した脚は
踵から着いて
↓
足裏全体が着いて
↓
踵が離れて
↓
足先が離れる
という順番だけでも意識してみて下さい。
当社では、この歩行を意識したトレーニングも行っております。
歩行バランスが悪いと外反母趾などの原因にもなりますので、侮ってはいけません。
足趾の動き、足底の筋肉、足首・膝・股関節のポジション・筋肉、体幹の安定性、上半身の姿勢、使い方…
意識する所は、いっぱいあります。
仮に痛みが膝や股関節に出ていたとして、注射や手術で治療したとしても痛みの原因である間違った歩行を修正しなければ、また繰り返す可能性が高いです。
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