こんにちは。いつもブログをご覧頂きましてありがとうございます。
横浜元町パーソナルトレーニングジムF-BUILDの藤本です。
本日は、歩行について追加でお話させて頂きます。
(過去の歩行の記事はコチラ)
前回のブログで歩行周期についてお話させて頂きましたが、本日はそれについてさらに追加でお話させて頂きます。
まず、歩行周期は立脚期と遊脚期に分かれます。
そして、さらに細かな相に分けられます。
立脚期は5つ、遊脚期は3つの相(合計8相)に分けられ、以下の役割を行います。
・荷重の受け継ぎ
・単脚支持
・遊脚期の脚の前方移動
8つの歩行の相についてみていきましょう。
8つの歩行の相
初期接地(イニシャルコンタクト)
【役割】
・衝撃吸収の準備
[股関節]
・20°屈曲
・伸筋群の活動
[膝関節]
・5°屈曲
・大腿直筋以外の大腿四頭筋が活動
[足関節(距腿関節]
・ニュートラル・ゼロポジション
・前脛骨筋群が活動
[足関節(距骨下関節)]
・ニュートラル・ゼロ・ポジションないし軽度の内反
・前脛骨筋が活動
・長指伸筋が活動
・長母指伸筋が活動
荷重応答期(ローディングレスポンス)
【役割】・衝撃吸収
・荷重を支えつつ安定性を保証
・前方への動きの支持
[股関節]
・20°屈曲
・伸筋群と外転筋群が活動
[膝関節]
・15°屈曲
・大腿直筋以外の大腿四頭筋が活動
[足関節(距腿関節]
・5°底屈
・前脛骨筋群が活動
[足関節(距骨下関節)]
・踵骨の5°外反は距骨下の回内の原因となる
・後脛骨筋と前脛骨筋が活動
[中足指節間関節]
・ニュートラル・ゼロ・ポジション
立脚中期(ミッドスタンス)
【役割】・支持している足の前足部の上まで身体を運ぶこと
・脚と体幹の安定性の確保
[股関節]
・ニュートラル・ゼロ・ポジション
・外転筋群が活動
[膝関節]
・5°屈曲
・大腿直筋以外の大腿四頭筋が早期でのみ活動
・この相の終わりには筋の活動はない
[足関節(距腿関節]
・5°背屈
・底屈筋群が遠心性収縮
[足関節(距骨下関節)]
・外反が減少
・内反筋群が活動(ヒラメ筋、後脛骨筋、長指屈筋、長母指屈筋)
・側方安定の為に長腓骨筋と短腓骨筋が活動
[中足指節間関節]
・ニュートラル・ゼロ・ポジション
立脚終期(ターミナルスタンス)
【役割】・支持足の直上を越えて身体を前に運ぶこと
[股関節]
・20°明らかな伸展
・筋の活動はない
[膝関節]
・5°屈曲
・筋の活動はない
[足関節(距腿関節]
・10°背屈
・底屈筋群が最大限に活動
[足関節(距骨下関節)]
・外反が2°に減少
・内反筋群が最大限に活動(ヒラメ筋、後脛骨筋、長指屈筋、長母指屈筋)
・側方安定の為に長腓骨筋と短腓骨筋が活動
[中足指節間関節]
・30°伸展
・長母指屈筋と長指屈筋が活動
前遊脚期(プレスイング)
【役割】・遊脚期の準備態勢
[股関節]
・10°観察可能な伸展
・内転筋群の活動開始
[膝関節]
・40°屈曲
・筋の活動はない
[足関節(距腿関節]
・15°底屈
・底屈筋群が遠心性収縮の残存的活動のみ
・この相の開始直後には筋の活動が休止
[足関節(距骨下関節)]
・ニュートラル・ゼロ・ポジション
[中足指節間関節]
・60°伸展
・長母指屈筋と長指屈筋がこの相の初めに残存的活動
・この相の開始直後に筋の活動が休止
遊脚初期(イニシャルスイング)
【役割】・床から足が離れること
・脚を前に運ぶこと
[股関節]
・15°屈曲
・屈筋群が活動
[膝関節]
・60°屈曲
・屈筋群が活動
[足関節(距腿関節]
・5°底屈
・前脛骨筋群が活動
[足関節(距骨下関節)]
・ニュートラル・ゼロ・ポジション
・前脛骨筋群が活動
[中足指節間関節]
・ニュートラル・ゼロ・ポジション
・前脛骨筋群が活動
遊脚中期(ミッドスイング)
【役割】・脚を引き続き前に運ぶこと
・足と床の十分なクリアランスの確保
[股関節]
・25°屈曲
・この相の初めに屈筋群が活動
・この相の初めにハムストリングスが活動
[膝関節]
・25°屈曲
・この相の初めだけに大腿二頭筋の短頭が活動
[足関節(距腿関節]
・ニュートラル・ゼロ・ポジション
・前脛骨筋群が活動
[足関節(距骨下関節)]
・ニュートラル・ゼロ・ポジション
・前脛骨筋群が活動
[中足指節間関節]
・ニュートラル・ゼロ・ポジション
・前脛骨筋群が活動
遊脚終期(ターミナルスイング)
【役割】・脚を前に運ぶことの終了
・イニシャルコンタクトの準備
[股関節]
・20°屈曲
・ハムストリングスの活動
[膝関節]
・0°(~5°屈曲位)
・大腿四頭筋が活動
[足関節(距腿関節]
・ニュートラル・ゼロ・ポジション
・前脛骨筋群が活動
[足関節(距骨下関節)]
・ニュートラル・ゼロ・ポジション(軽度内反)
・前脛骨筋群が活動
[中足指節間関節]
・0°~25°伸展
・前脛骨筋群が活動
まとめ
如何だったでしょうか?
専門用語ばかりで解かりにくかったと思います(笑)
何となくで構いませんので『こんな状態の時にこの辺りの筋肉が使われているんだな』ぐらいで意識して頂ければと思います。
当社では、日常生活活動を向上させるようなトレーニングをこのような観点からもご指導させて頂いております。
ダイエット、トレーニングだけのパーソナルジムなら元町にもたくさんあります。
しかし、何の為にトレーニングをするのかもう一度考えてからジム選びをするのも悪くないと思います。